【0〜3歳児】イヤイヤ期のイライラとうまく向き合う〜親の心構え編〜

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「魔の2歳児、何をするにもイヤイヤとぐずられて、疲れてしまった。」

「公園やおもちゃ屋にいったら一生帰れない気がする。夕飯の準備があるのに。」

「ちょっと買い物したいだけなのに、子どもが床で泣き喚いて買い物にならず。周りの目も気にしてしまって疲れた。」



イヤイヤ期はいつかは終わる……。

とはいうものの、親も人間ですから、終わりの見えないイヤイヤ期にイライラしてしまうのは自然なことです。筆者も2歳半の長男がイヤイヤ期真っ最中。
本記事は筆者自身に向けて、そして共に子育てをがんばる皆さんに向けて、イヤイヤ期の子どもをもつ親の心構えをお伝えします。

この記事のポイントは3つです。

  • イライラの原因を知る
  • 自分に合ったイライラ対処法を知る
  • イヤイヤ期の心構えを知ると気持ちが軽くなる

この記事を読み終わるころには、ココロがフッと軽くなって子育てに前向きになれるはずです。

目次

イヤイヤ期のイライラの原因

イヤイヤ期の子どもに対するイライラにはいくつか原因があります。
イライラの原因と対処法を理解することは、あなた自身を理解することにもつながります。
詳しくみていきましょう。

子どもは思い通りにはならない生き物なんです

1歳半〜3歳にかけてイヤイヤ期が訪れます。ニコニコよちよち天使のような赤ちゃん時期から一転。
自我が芽生え思い通りにいかない我が子に「なんで言うことが聞けないの?」とイライラしてしまうこともあるでしょう。
子どもは思い通りにならない生き物です。
大前提として子どもは、一人の意思を持った自分とは別の人間です。
思い通りにいかなくて当然です。
言うことを聞いてくれるはずという期待は、思い通りにならなかったときの落胆につながり、このギャップにイライラしてしまいます。
イライラの原因である「子どもが言うことを聞かない」を「言うことを聞かなくて当たり前」という考えにシフトしてみましょう。

子どものペースになっていませんか?

イヤイヤ期の子どもの主張は、そのときの感情で訴えていることがほとんどです。
「ちゅるちゅる(うどん)が食べたい。」といって作ったら、「やだ!ウインナーがいい!」と言う具合に、子どもの気分は山の天気より変わりやすい…。
時間に余裕がなかったり、家事やタスクがたまっていたりすると、やりたいことが進まずイライラすることもあるでしょう。
このような場合、子どものペースに合わせて一つひとつ対応していくと大人が振り回されてしまうので、あなたのペースを優先して大丈夫です。
ただし、子どもの主張をないがしろにするのではなく気持ちは受けとってください。
「今日のご飯はちゅるちゅる(うどん)だけど、ウインナーも食べたかったんだね。」
気持ちをくみとってあげると、子どもは「わかってくれた。」と安心します。

幼少期の記憶に心当たりはありませんか?

自分の中にイライラの原因があると認めると、気持ちが軽くなることもあります。
子どもの言動で怒りを感じ、感情的になってしまった自分がいたら、あなた自身の過去にも同じような経験がないか振り返ってみるのも効果的です。
幼少期に親からされて悲しかったことや、怒られて嫌だった思い出など、無意識に閉じ込めていた感情が子どもの行動で思い起こされて「イライラ」という感情として現れることがあります。

自分が小さいときスーパーでおもちゃが欲しいと伝えたら親に「今日はダメよ!」と怒られて悲しかったという経験があったとします。
親の立場で同じような状況になった場合に、おもちゃを欲しがる子どもに無意識に感情が反応して、感情的に怒ってしまった、というように「イライラ」の背景にあなたの過去の感情体験が隠れていることもあります。

あなたが子どもの言動に感情的に怒ってしまった、無性にイライラしたという経験があるのならば一度過去を思い返してみてください。
もしも過去に心当たりが見つかったときは、小さい頃の自分は「こうされたことが嫌だったんだね。辛かったね。」と自分の気持ちに寄り添ってあげてください
気付けたということは自分を変えられるサインです。また同じ境遇にあった場合、そのときはきっと落ち着いて対応できるようになっているはずです。

イライラを感じたときの対処法

イライラを感じたときの対処法について紹介します。

まずは深く深呼吸しましょう

人の怒りの感情のピークは6秒間と言われています。
カッとなって思わず手が出てしまうのも、「こら!」と叫んでしまうのも6秒の間の出来事です。
子どもの言動に感情的になってしまったときは、まずは深呼吸をしてみてください。できるだけ長くです。
「今とてもイライラしているな。」と自分の感情を俯瞰している間に怒りの沸点が下がってきます。
イヤイヤ期の子どもは悪気があって悪戯やワガママを言っているわけではありません。
深呼吸をして落ち着いたところで、ものの善悪を伝えるようにすると子どもにも伝わるはずです。

子どもを離れて自分時間をつくる

親であるあなたのココロに余裕がなくなると、ちょっとしたことでもイライラしてしまいます。
ココロに余裕がなくなるときは、

  • 体調が優れないとき
  • 眠れていないとき
  • ワンオペ育児をしているとき
  • 自分の好きなことに時間が使えないとき
  • 自分を後回しにしているとき

親になったら自分のことより子どもや家族を優先にして、自分の気持ちは後回しにしてしまいがちです。それは本当に素晴らしいことだと思います。
しかし自分を大切にできていないと、徐々に自分のココロの余裕がなくなっていきます
「疲れているな」と感じたら、子どもと離れる時間をつくって思いっきり自分を甘やかしてください。夫婦2人だけで子どもを育てるのはとっても大変です。
頼れるところをつくって必要なときに助けを求めることも大切。
子育てはみんなでしていくものです。
自治体や支援団体が提供するサービスを積極的に活用してみてください。

  • 一時保育(保育園・託児所)
  • 家事代行サービス
  • 産後ヘルパー
  • ベビーシッター

感情的に怒ってしまった時は?

人間は感情のある生きもの。
ときには感情的に怒ってしまうこともあります。完璧な親はこの世に存在しません。
私も息子に対して感情的に怒ってしまったことが何度もあります。
思わず手をあげてしまったこともあります。
でも怒ってしまった自分を責めないで、イライラした感情を受け止めてください
そして、怒りがおさまったらぎゅっと7秒間、子どもをハグしてください


優しく抱きしめて「あのときは怒ってごめんね。」ときちんと伝えてあげてください。
ものの善悪がわからない時期では、子どもはなぜ怒られたのかわからず自分は親から嫌われてしまったのではないかと不安になります。
ぎゅっとハグして説明することで、不安は和らぎ、子どもにとって親は安全な場所なんだと再認識できます。

それでもイライラが落ち着かないときは、寝る!

睡眠不足とホルモンバランスには敵わない!と諦めることも大切です。
健康の基盤は活動と休息の調和をとることです。
睡眠不足はこの調和を簡単に崩して、判断を鈍らせます。そしてホルモンバランスまで乱してしまいます。
ホルモンのはたらきなしに人間の生命活動は維持できません。そのくらいホルモンが人間に及ぼす影響は大きく、感情がホルモンに逆らえなくて当然なんです。
産後や生理前はとくにホルモンバランスが崩れやすく、気持ちが不安定になります。些細なことでイライラしたり悲しくなったり、不安になったりすることもあるでしょう。

そんなときは、しっかり睡眠をとって体を休めてください。家族やサポートを活用して、一生懸命睡眠時間を捻出してください。
しっかり眠ると体もココロもスッキリして、子どもに向き合えるようになります。

イヤイヤ期と向き合う親の心構え

イヤイヤ期の子どもと向き合う親として、大切な心構えについて説明していきます。

イヤイヤ期は子どもが元気に育っている証拠

この時期は自我が芽生えます。「これがやりたい!」「それはやりたくない!」と意思がはっきりしてきますが、脳の前頭前野という感情をコントロールする部分が未熟のため、我慢ができません。その結果、所構わずイヤイヤとかんしゃくを起こしてしまうのです。
これは脳の成長過程でおこる自然な現象であり、しつけや育て方が影響するわけではありません
イヤイヤ期は子どもが成長するうえで避けては通れない壁。しかし、裏を返せばイヤイヤ期があるということは元気に育っている証拠です。
子どもが初めて寝返りをしたとき、ヨタヨタと一歩を踏み出したときの気持ちを思い出してみてください。
イヤイヤ期も同じ成長過程なんだと割り切って捉えるのも手です。

イヤイヤも大事な個性のひとつ

子どもにはそれぞれ生まれもつ気質や個性があります。
性格に及ぼす影響は生まれもった気質が7割、育った環境が3割ともいわれています。
育った環境や親のしつけは子どもの性格を形成する、ほんの一部でしかないということです。

甘やかしたから、しつけが間違っていたから、イヤイヤ期が激しいわけではありません。
イヤイヤ感情を表現する方法もその子の個性の一つなんです。

親が手をかけなくても、子どもは自分の価値観で人格を育み、成長していきます。


子どもに合わせるのではなく、親であるあなたのやりたいように、元気に愉しく育児をすることが一番です。

【まとめ】イヤイヤ期も成長の証!自分と向き合い、愉しく笑顔で育児しよう

イヤイヤ期はどの子にも訪れます。辛い時期ですが、これも成長の証です。

どうかこの記事を読んだあなたが、
自分のことも大切にしながら、ゆるく愉しく育児ができますように。

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